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2022年02月11日(金)

醜い歴史

「建築コンペの醜い歴史」の本の最終校正に入っていますが、その中でスポーツの競技は建築コンペに比べると、0.1秒や1センチでも正確に計測できるから、実にフェアーな世界だと書きましたが、「北京オリンピック」何やら醜いですねえ。

 何から何まで汚いみたいですねえ。

 そもそも「ボッタくり男爵」、建築の世界は誰だろうと考えてみると、今はいません。

 建築でもかつて、巨大な力を持った人はいましたが、金には縁がない。金ではなかった。

 スキーのジャンプで、着ているものが2センチオーバーしているのが飛んだあと分かって失格。しかし本人は気が付かなかったようで、気の毒な話。

 建築もありますが、コルビュジエです。彼は承知でやった。指定されたインクを使わずに別のインクを使って失格。国際的な問題にしました。世界の現代建築家や、評論家を集めて、スイスで現代建築を目指す運動を起こしました。

 スキーか何かで、審査委員が6人中5人同じ国のひとで、ある国の選手が、その国の選手の競技の邪魔をしたと判定されて、失格。エコひいきだと騒いでいます。

 「第二国立劇場」コンペの審査で、「外国人は止めよう」という空気になった、と磯崎新が「建築の政治学」(岩波書店刊)で書いています。エコひいき?

 もう間に合いませんが、スポーツの世界も、今回のオリンピック、けっこう醜い歴史がありましたねえ。 

 3月出版です。よろしくお願いいたします。


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