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2022年02月13日(日)

スペイン風邪と辰野金吾

スペイン風邪で、あの東京駅を設計した辰野金吾氏が亡くなられたことを知っている人はあまり多くないと思いますが、スペイン風邪が原因で急に亡くなられたのです。

 しかも、ちょうど国会議事堂(議院建築)のコンペの審査の時でした。1次審査が終って、2次審査の前でした。

 私は「歴史のもしも」を考えるのが好きなもんで、「もしも」あの時お亡くなりになっていなかったら、と考えるのですが、あの形ではなかったかもしれない・・・

 あの形は、実はコンペで入選した案とも違うのです。

 時の大蔵省の臨時建築局で変えてしまったのです。 

 で、辰野金吾という方は、東京帝国大学の今の「建築学科」の前身の第一期生で、コンドル先生の教え子でもありました。東大の1期生といえば、建築界では泣く子も黙る、だれも文句は言えないから、他のコンペの案も平気で自分好みに直していらっしゃった。

 だから、コンペで通った「国会議事堂」も大蔵省建築局で直すより、たぶんご自分で直したのではないか・・・というのが、私の説。

 その「精神」は、今回の「新国立競技場」と無縁ではない、というようなことが「建築コンペの醜い歴史」に書いてあります。(予告宣伝です。 しつこいネ)


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