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2022年06月20日(月)

若大将!引き際の見事なダンディズム

加山雄三さんがコンサート活動をやめるとか・・・ 

「まだ歌えるうちにやめる」そうです。 ご立派な引退の美学。さすがです!

 私より1歳上、同じ世代を生きました。波乱万丈だったようですね。若大将のころからずっと波の頭を、サーフィンのように乗って来られたのかと思ってましたが、玉子一個を奥さまと分け合って食べた時期もあったとか・・・信じられませんが、「朝日」によると、ホテル経営に失敗して、何十億円と負債を背負ったとか、書いてありました。

 それで気になることがあるのですが、そのホテルとは「パシフィックホテル茅ヶ崎」のことですか? 

 そのホテルなら、建築界のスーパースター菊竹清訓氏の設計です。昔 噂で「加山雄三のホテル」と聞いたことがあるのです。(間違っていたら御免なさい)

 「パシフィックホテル茅ヶ崎」は、1960年代、当時の建築界を風靡した「メタボリズム」という思想運動の典型的な、その論理がストレートに表れた作品なのです。

 「メタボリズム」とは生物学のことばで「新陳代謝」という意味です。

 つまりここでは、エレベーターと階段の入った垂直軸(タワー)に、客室がらせん状に取り付いて、その外側にバスルームとか設備のカプセルが取り付いているというユニークなものです。

 「新陳代謝」と云うのですから、客室がそんなに要らなくなったら取りはずせばいい。

 設備が古くなったらカプセルを外して新しくすればいい。そういう理論で作られているはずなのです。

 理論通りになっていたら、解体して倒産することも無かったかもしれない・・・

 いや実は大学の「年報」に黒川紀章さんが設計した「中銀カプセルタワービル」が同じ「新陳代謝」の論理で作られたのに、全部解体とはおかしいじゃあないかという原稿を書いたばかりで、「パシフィックホテル」も書きたかったのですが、資料が無いので触れませんでしたが、「メタボリズム」って、何だったのでしょうかね? 倒産なさったのが、それが原因かと、ふと考えたもんで・・・

(「年報」の抜き刷りは秋にはできると思うので、読んでみようと思われる方はご一報ください。お送りいたします。)


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