ホーム »  コラム  »  建築都市学部

2022年07月02日(土)

建築都市学部

ダムのある湖が干上がっていたり、逆に河川が氾濫して街を水浸しにする。土手や堤防があるのに豪雨で破壊される。 ゾッとする光景ですが、近年珍しくない。台風も近年風速70メートルがあったらしい。都市は持ちこたえられませんヨ。電柱はそんな風速は想定していないのでは? 震度7の直下型の上の木造住宅、特に木密住宅地、どうなりますかね?

 話は変わりますが、東京大学に「都市工学科」をつくったのは丹下健三で1960年頃です。その頃、まさに自動車の時代になるのです。「モータリゼーション」といって、自動車の発達が社会を変える時代になった。しかし便利なのは良いが、人間と一緒の道を走っては危ない。「どう分けるか?」とか、自動車によって人間の活動範囲が急激に変わった。これまでの町の考え方を、根本的に変えなければならない。

 同時に排気ガスを出して「環境」問題も巻き起こした。「環境」という言葉が頻繁に使われるようになったのは、丹下研究室にいた都市計画学者の浅田孝がはじめと言われています。その頃から公害ということも盛んに言われ始めた。

 丹下健三は、建築を作りながら都市のあり方を考えなければならない、そこで東大の工学部に「建築学科」に並んで「都市工学科」を作らねばならないと考えたのでしょう。

 あれから50年以上、半世紀が過ぎました。

 そして今、冒頭に書いた、地球規模の自然破壊、環境破壊に取り組まなければなりません。そして建築をつくらなければなりません。

 各大学は、半世紀前に取り組んだ都市問題とは、桁はずれに厖大な問題に取り組まなければなりません。建築だ、土木だと分けている時代はとっくに歴史になった。

 私が半生を送った東海大学では、「建築都市学部」という(名前はアレッ?と思いましたが)新しい学部を作りました。大いに期待しているのです。 

 


ページの先頭に戻る