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2013年04月01日(月)

「金融緩和」

「金融緩和」とは日銀がお金をジャンジャン刷って市場に出す、ということらしく、それを皆が使えば「景気が良くなる」ということのようです。先日久しぶりに与謝野さんがTVに出てこれを批判していました。新聞広告も右のページの週刊誌は崩壊すると言うし左のページは成功してハッピーになると言います。素人に分かるはずがない。ただひとつ気になるのは、黒田さんは最近の若者が自動車を買わなくなったことくらいは知っていると思いますが、「金があっても欲しがらなくなった」ことの若者心理までご存知なのか?ちょっと心配です。つまり何が言いたいかというと、お金がないから使わないだけではなく、要らない、使いたくない、使わないで済ませように変わってきているような気がします。そして建築で言えば、先日も書きましたが、3,000万円の予算だったものを物価が上がった分予算の上乗せはせず、贅沢は押さえて予算内でやるようにするでしょう。しわ寄せを負うのは我々がしますから、バブルがはじけないようにお願いしたいものです。

私は昔学生の時授業で「この中で建築家になれるのは一人か二人だ」と言われ、友人と「よし頑張ってその一人か二人になろう」と猛烈に努力しました。そして大学で教えるようになって、先生から聞いた「一人か二人しかなれない」という言葉を使って学生を励ましました。効果はあったようで古い学生は私の励ましを聞いて立派に建築家になってくれました。ところがある時から「そんなに確率が悪いなら、建築家になるの止めておこう」という空気に変わったことに気づき、愕然としました。古いのだ、と。また、わたしが15年前に出版した「建築家への道」という本。あるときこんな感想が寄せられました。「どうして貴方は類稀な才能を持った人だけを取り上げるのだ。今は凡人が凡庸に生きる時代ですよ」と書いてありました。このコラムで前々回だったかツアーの「若い幹事の打算」の話を書きましたが、まったく理解不能、解読不能な時代を感じます。黒田さん、まさかご存じないはずないですよね。


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