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2013年05月06日(月)

思い違い

思い違いをしていました。二つ。一つは、たしか高校で学んだ気がしますが、憲法は「国家や国民の行動を制約するもの」かと思っていましたが、実は、近代以降の近代立憲主義では、憲法は国家に勝手なことをさせないよう「縛り」をかけるものだそうですね。つまり天皇や国会議員、裁判官、公務員はこの憲法を尊重する義務を負うと書いてあって、「国民」はそれに入っていないそうです。思い違いをしていました。それからもう一つは、設計というものは「やってあげるもので、やらせてもらうものではない」と思っていました。しかし、作品をアッピールするイベントで、隣のひとが揉み手しながら「私にやらせてくれませんか」と名刺を出すと、みんなそちらに流れるのを見て、困ったなと思います。私は、お高くとまったり、恩に着せたり、威張っているつもりは毛頭ないのですが、もの欲しそうにへつらうと、自分の主張や提案を曲げて、つい施主の要望を満たすだけになる、と思うのです。何でも言うことを聞く「御用建築家」いや「建築屋」になるのではないかと思うのです。ハウスメーカーや周りでそういう建築屋を数多く見てきました。しかし今度から「やらせてください」と言ってみようかと思います。丹下健三が昔、「施主が遠くに見えるとペコペコ頭を下げている」と週刊誌から揶揄されたとき彼は「私は施主に頭を下げても建築には下げない」と言いました。


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