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2013年06月30日(日)

プロポーザルコンペ1

コンペティション(競うこと)というものは厄介なものです。スポーツのように何秒で走ったとか、何メートル飛んだとか、数値ではっきり結果が出るものは明快なのかと思っていたら、誰を走らせるか、その以前の段階で審査があって、やはり人間が関わって簡単ではなさそうです。要するに人間が関わることはみな、イヤなものですね。建築のコンペも最大にイヤなもの。だからどの案が良いとか、内容は核心なので置いといて、その参加資格について、書きます。まず結論を言うと、最近のコンペはほとんどが「プロポーザルコンペ」と言って、参加資格を縛るものになりました。「小学校の設計経験があること」とか「1,000㎡以上の美術館設計経験者」とか。これじゃあアトリエ派新人が応募できるはずない。かつては「無名の実力ある新人たちの登竜門」と言われたコンペは見られなくなりました。これは(私の数少ない佳作入選経験の)「日本火災海上軽井沢厚生寮」や「湘南台文化センター」のコンペのころからそろそろその兆候が見られたようです。べつに何にも感じませんでしたが、「火災海上」の時は、主催者の会社は資格は無くても良いと言ったそうですが建築家協会が「事務所登録」した者だけと制限をつけたようです。「湘南台」は「建設業設計部が入選した時は、入札時に所属していると会社は入札できない」という、簡単に考えると、「何の為か?良いじゃあないか」というような制限が、実は恐ろしい結果がじわじわと忍び寄っていたのです。長くなるので後編は次回。


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