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2013年12月16日(月)

予算オーバー

恒例の穂積先生の誕生会でもらった文の中にこんなのがありました。それは私の恩師でもある安東先生について書かれたもので、早稲田の研究棟の設計について書かれたものです。「(略)当時日本で最初の18階建ての高層だというのに、研究棟は平方メートル当たり10万円であった。与えられた予算がどんなに厳しくても、1円も超過しないというのは安東先生の倫理であった。同じときに代々木のオリンピック水泳場の建設が進められていたが、聞くところによると倍に近い予算超過で、しかし天下の傑作ができた。いったい、建築家の倫理はどうあるべきなのだろう。」と述べられ、こう締めくくられています。「これらは、私立と官立の土壌の違いから咲いた、それぞれの美しい華であった」と。この丹下健三のオリンピック競技場の予算オーバーの話は私も記憶しています。当時、これについて足を引っ張って騒いだのはスキャンダラスな事件が好きな週刊誌だけだったと思います。


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