2018年04月01日(日)
政治の黒幕映画
私は、政治の黒幕ものの映画が好きでよく見ました。それが今、現実と重なって、実に面白く思い出されます。
山崎豊子だったか松本清張だったか(他の人かも?)忘れましたが、政治の黒幕もののシーンです。
大企業の社長が総理の私邸を訪ねます。何かの頼み事です。総理は何も答えません。その時、場を持たせるために、座敷から見える見事な日本庭園の大きな岩を褒めます。すると総理は「もう二つくらいあると恰好がつくんですがねえ」とつぶやきます。
帰りの車の中で社長と同伴の重役との会話です。
「あれは二千万円出せという意味かねえ」
「いやとんでもない、私は二億だと思いましたが・・・」
忖度に証拠は残らないものなのですよ。今も昔も。
別の映画: 総理大臣が汚職で危ない時、誰かと二人だけで話しています。
やがて総理が受話器をとって「ソウチョウお帰り」というと、秘書が来て車に案内します。次のシーンで車の帰ったところの玄関の表示に「検察庁」の文字が読めます。
その人は検事総長だったのです。
2日後の新聞に総理が不起訴になったことが報じられました。
いや、フィクションだから現実にはあり得ませんよ、きっと。