2018年07月30日(月)
やりきれない判決
やりきれない判決です。
評論家西部氏の自殺に関わった一人が「自殺幇助」の有罪になりました。
自殺の後、誰か手伝ったのではないかと警察が疑い始めた時から、私はその人を探すべきではないと言ってきました。単純に悪いことをして罪になるという話ではないのです。
西部氏という、少なくとも私(フツウのひと)よりはるかに優れた頭脳で、行きついた人生の閉じ方を、そこらの検事や裁判官に理解できる(裁ける)はずがない。
報道によると、判決理由の中で「思いとどまらせようとしてきた遺族の悲嘆は大きく…」とのこと。ほんとうですか?と問いたい。なんと薄っぺらな推測か。
そのことだって、一般の家庭で、家族の誰かが突然「死にたい!自殺する!」と言い出して「止めなさい!やめてくれ!」と思いとどまらせるのとは世界が違うのです。それがそこらの裁判官は区別できないのではないか? その自殺をほう助したという表面的な事実を、六法全書に照らして、その字面では読み取れなかったのでしょうね。やり切れない判決です。やりきれない裁判官です。
(蛇足:事例は全く違いますが、例の一審で3,000万の賠償判決。しかし二審と最高裁で無罪。これは解釈とか人生観の違いではなく事実はひとつです。それが理解できないで判決を下した一審の裁判官、「何ナノ、君は?」と聞きたいですね。)