2020年06月09日(火)
「建築ジャーナル」誌7月号
「コルビュジエぎらい」の校正ゲラが遅れて手持無沙汰のところに、「建築ジャーナル」のゲラが先に送られてきました。
実は「建築ジャーナル」誌で、2年前から「戦後住宅クロニクル」というシリーズを連載していて、3月ごろだったか、西川編集長から「1970年代になったので『チキンハウス』をやります」と知らされました。
うちの前に、坂本一成「代田の町家」、篠原一男「谷川さんの住宅」、伊東豊雄「アルミの家」、阿部勤「中心のある家(自邸)」、東孝光「塔の家」、黒沢隆「個室群住居」等々があり、これは面白いとお引き受けしました。(毎月1軒)
原稿を書くのはどの家も設計者ではなく、「よく知っている関係がある人」ということで、バラバラです。若い方が多いようですが、なかなか多彩(多才)で面白い。
うちは、工事中からお付き合いが始まった北山恒さんにお願いしたいと言いました。
しかも恐らく「チキンハウス」が取り上げられるのは、これが最後だろうと思います。
去年、「ブルータス」に載って、もう最後だろと思っていました。
振り返ってみると「チキンハウス」に関しての作品紹介はいろいろありましたが、論述は、木島安史君、黒沢隆さん、田中元子さん、藤森照信氏、そして「ブルータス」のライターの方など、お世話になりました。
北山さんは私の他の建築と一緒に書かれたことはありましたが、正面から取り組んで下さるのは初めてで、やはり是非書いてもらいたいとおもいました。とくに70年代をきちんと捉えて書いていただきたいと思っていたので、お願いしました。
私は図面と写真を提供しただけで、原稿はすべて北山さんです。全部で6頁。
ゲラを見ました。素晴らしい原稿です。歴史も踏まえて、これだけの論述が出来るのは、さすがいまだに第一線で活躍する建築家(幅の広い行動家)だと思いました。
このコラムを読んでくださっている皆様に「この雑誌を是非買って読んでください」と言おうと思いましたが、実は7月か8月に私が今書いている「コルビュジエぎらい」の本が出るので、そちらの方を是非書店かアマゾンで買っていただきたい。(両方買ってくださいと云うのは図々しいし、2冊は買ってもらえない・・・)
またこの「建築ジャーナル」は店頭販売しない雑誌なので、出版元でしか買えない。従って、是非読んでみたいと思われる方は、私から送って差し上げようと思います。北山ファンの方は、ご実家のことも書かれていて、おもしろいです。意味があるのです、それと絡ませて論述する、うまい方です。
但し10名様までで・・・
ご希望の方は kensuke3@ozzio.jp まで。(住所を添えて)