2020年09月18日(金)
苦労人と叩き上げ
最近よく「苦労人」とか「叩き上げ」ということが話題になっています。
普通の教育を受け、優れた先輩たちからまともに躾けられ、スジの良い教養を、立派な教養人から身に着けた人は、そういう言い方をしないと思います。
「苦労人と叩き上げ」はどこの世界にもいるようです。
で、「苦労人と叩き上げ」の人には普通二通りのタイプがあるようです。
一つのタイプは、さんざん苦しい思いをして、苦労を重ねてここまでになったが、この苦労や苦しい思いは後輩に、二度と経験させたくないと思っているタイプ。
そしてもう一つは、私だって苦労したんだ。苦労して当たり前。叩かれた分、お前たちも叩いてしこんでやる、というタイプ。そうしないとここまでならないと勘違いしているタイプです。
世の中には圧倒的に後者が多いのです。
そして後者のタイプは、ウソの付き方や、誤魔化し、言い逃れる特技、証拠の消し方、これは苦労の結果得た宝物と信じているのが特徴です。
「苦労人と叩き上げ」がひとの上に立って権力を持った時、前者は他人の意見に耳を傾けて、じっくり聞いて判断するひとになります。その方が単に我を通すより結果が良いことを経験しているからです。
一方後者は、権力を得たら何でもできるという知恵を身に着けています。ここでひるんだら力が出ないことを知っているから、他人を追いやっても自分のしたいようにします。
イエ、政治家の話ではありません。 三流大学運動部の話です。