2020年10月01日(木)
1年くらい 待てないの?
面白そうなシンポジュウムがあるので、行ってみようかと会場を見たら、オンラインでやると書いてあります。 「どうやんだよ!」と腹が立ってあきらめました。
大学の授業もオンラインがけっこう定着してきたらしいですね。
1年待ちなさい、そんなことしなくてすむ時が来るんだから、と言いたいです。
戦争中や、兵役で1,2年大学に行かない国は沢山あるんだから、1年待ちなさい。
何故かというと、人間が生(ナマ)で、直に対面することの良さは、他では得られないからです。
少し話は変わりますが、学生時代「ワセダ寄席」というのが時々あって、好きなのでよく行きました。
大隈講堂で、古今亭志ん生が出てきます。舞台のソデから出てくると、もうおかしいのです。座るまで笑いをこらえます。座って、「エー――」と言ったとたん、我慢しきれず笑い出します。まだ話は何も言っていません。それは会場全体に伝わって笑いが巻き起こるのです。なおさら可笑しくなります。不思議です。
初代林家三平さんが出始めたころでした。テレビで見ても騒ぐばかりで面白くなかったのですが、大隈講堂の舞台を、袴をスカートのようにたくし上げて走り回ると、笑い転げました。そしてあの「どうもスミマセン」が出ると爆笑です。不思議なものです。会場もわき返ります。
三平師匠の二代目以降はテレビでしか見ないので、騒ぎがシラケて見なくなりました。
講演会もよく開かれていました。
石原慎太郎、大江健三郎、たしか三島由紀夫もいました。
みんなまだ青年でした。
話の内容は本を読めば良いはずですが、生(ナマ)で見る姿は違うのです。生き方が伝わってくるのです。動きや表情や仕草を生で見ると、その彼の生活や生き方が伝わってくるのです。それを見に行くのです。それが面白い。惹かれました。
オンラインだけの世の中を先見する「先走り」を売りにする評論家を信じてはいけません。
テレビやスマホで育ったワッカイ人には、信じられないんでしょうねえ、そんなことは・・・