2020年10月06日(火)
ファックスも止めるそうで
「時代の移り変わり」なんて、若い方々には実感が無いでしょう。変えているのはみなさんなんだから。
おいていかれる我々は必死ですよ。
こんど「デジタル庁」ができるとか。 確定申告は今年も手書きで出しましたけど、来年はダメでしょうね。マイナンバーカードもいよいよカードにしなければ。
その時代の変化に付いていける人と、付いていけないで困る人と、いずれも本人の問題だから、若い皆さんには関係ないでしょうね。
そういえば建築界で、原稿を最後まで手書きで出していたのは、あの石山修武さんだとか。(雑誌の編集者から聞いた話)石山さんだから文句も言えないし,雑誌社で打ち直していたようです。
黒沢隆さんも、亡くなる最後まで手書きでした。その上彼の字はまことに汚いし、推敲をその原稿用紙でやるから、あっちへ飛んだりこっちに書いたり、ひどいもんでした。慣れないとまともに読めない。それでも彼の原稿は貴重だったのです。
中年以降の有名作家はほとんど手書きではないでしょうか?
そういう方々は良いが、私など初めから「原稿はデーターで出してください」と言われます。「それなら書かない」と言ったら「ハイそれまで・・・」だから、一度手書きした原稿を自分で打ち直します。
考える早さと書く速さが、手書きに慣れているのです、仕方がないのです。
あのブルーインパルスの河野太郎さんが、今度はファックスを止めると言い出しましたね。(ヤレ!ヤレ!――やれよ!という言葉で、嘆きではありません。やってみなはれ!ということ)
ファックスといえば、安藤忠雄さんが、「住吉の長屋」とかやっていた頃、事務所ではファックスを使わせなかったようです。
「あんな横着なもん、使ったらアカン。直接伝えんとアカン」という彼独特の哲学ではないでしょうか。
スタッフが図面や要件の書いてある紙を持って現場まで走っていました。
今はどうしているか知りませんが、ファックス中止だから「先取り」していたということですかね。一周遅れの・・・
人間はどこかの時点で変化についていけなくなるものです。