2021年02月04日(木)
修学旅行の自粛
「学生は、卒業旅行や修学旅行には行かないよう、自粛してください」と、総理か西村大臣が言ったとか・・・
「そりゃあないだろ! Go toキャンペーンはやっていたくせに!」と学生が怒っているとラジオで聴きました。(2月3日夕)
そうか、修学旅行のシーズンか・・・ 可哀そうだなと思います。よく、一生の思い出と言いますね。 運が悪いと言えばそれまでですが、気の毒に、大いに同情します。
私・・・そういえば高校の時、修学旅行、行ってないんです。 卒業旅行は、その時代そんなもの無かった。だから両方行ってない。
修学旅行は、実は費用が高額なので、学校で毎月積み立っていたのです。
私の中学、高校は、生徒の家庭の格差が猛烈に大きかったのです。
父兄に国会議員、高級官僚、一流企業の社長が多かった。内閣が出来るくらい大臣も多かった。勿論自民党。
ところがうちは平凡なサラリーマン。貧乏人のために旅行代金の積み立ては必要でした。
友人に、やはりうちと同じくらい貧乏なサラリーマンの息子がいて、そいつが面白い奴で、いつも付き合っていて、芝居(当時は、いかに生きるべきかをテーマにした文学座などの新劇が盛んでした)や映画も一緒に行っていました。金が無いのに。
さあ、卒業が近くなって修学旅行に行くことになりました。
ところが、金が全然足りない。 私は、積み立ての金を学校に出さないで、半分くらい使い込んでいたのです。映画や芝居に使っていたのです。
その友人に言うと「オレも無いから行かないさ」と平気な顔をしています。
積立金を使い込んだ金持ちの友人たちは、親が一括払いで払っていました。
私は、親にどう話したか忘れましたが、やっぱりほんとうに貧乏だから2度は出してくれませんでした。
だから私の「修学旅行」の思い出は、友人たちの土産話の記憶です。
ちなみに、その行かなかった友人は、週刊誌の編集長になって、面白い雑誌を作っていましたが、ある時「芸能人の相関図」という派手な特集をして、訴えられて、負けて、その後の行方は分かりません。修学旅行の思い出はないけれど、彼との付き合いの思い出はいくらでもある。会いたい奴の1人です。