2021年05月29日(土)
ズームミーティング
最近、幾つかの「ズ-ムミーティング」というやつですか?に参加しました。
講義、講演会、シンポジュウムと色々ですが、その感想。
それぞれ講師やパネラーは一流の優秀な方々でした。
しかしどれも感想は「・・・」ですね。 学生が可哀そうだと思いました。
講義の内容は優れたものでしょうが、話し方がつまらない。カメラ目線でなく、ズレている。けっこう気になります。カメラアングルも「オイオイ」と言いたい。 生の対面なら構わないことも、映像になると質は落ちてとても気になります。
昔、黒川紀章さんがNHKテレビの解説委員になった時、自分はどのアングルから映されるのが良いか、カメラに注文を付けていると噂が広まりましたが、さすがです。
学生時代、大学紛争で荒れましたが、その一つが「マスプロ教育」への移行問題です。大学側は経営上「マスプロ」にする。学生は反対です。
あるとき建築学科の集会で、学生と教授陣が対峙しました。
木島安史君が発言しました。
「マスプロ教育に移行するのは、時の流れで、また経営上やむを得ないと理解する。その代わり、教授も400人教室の教壇に立って、学生を引き付けるだけの『エンターテイナー』の能力のない先生は辞めるべきだ!」
「何を言うか!! 教師は芸人じゃあない。講義の内容が良ければ、それで良い!」
激怒したのは私の恩師で、お若くないから、せいぜい10人とか少人数の教室で、静かに講義をなさるタイプの教授でした。
今、木島君が生きていたら
「カメラの前でワイドショーのMCのように振舞えないひとは辞めろ」というかもしれません。それと、カメラのセットの仕方、機材や背景、準備する資料とその映し方。大学教師と関係者は、全力で準備をして切り替えないと、学生が可哀そうです。