2021年09月05日(日)
隈さーん、木でつくる都市、大丈夫?
隈研吾氏が福島の浪江町のまちづくり(都市づくり?)をすることになったとか。
それは素晴らしいことですが、とても気になることがあります。
私は新築の設計からは離れているので、まったく不勉強で、最近のモットーは「野球爺のようなご意見番にはなるな!」ですが、やっぱり気になるから一言。
浪江町を木材で作る都市にするとか・・・ 隈さんは木材に力を入れていらっしゃって、以前も「都市を木でつくる」というようなことを言われていて、気にしていましたが、まあ、ところどころなら良いのかな?と思っていましたが、浪江町は、全体らしい。
新国立競技場も屋根は木材ですが、あの屋根に火が届くのは、大震災が勃発して青山、神宮が火に包まれた時で、普段は心配ない、と思います。
それより、木材の不燃処理がそんなに進んでいるとは、恥ずかしながら知りませんでした。
近代建築の発展は、三大材料――鉄とコンクリートとガラスでしたが、もし木材の不燃処理が鉄やコンクリート並みの性能があるようになったなら、「現代建築の大発明」で、産業革命以来です。
日本の木材研究の第一人者の一人、杉本洋文さんが最近本を出されたので、「耐火性能について教えて」と聞いているのですが、耐火性能についての時間や温度の科学的な数値を教えてもらっていません。
以前、調べた時は、芯までは燃えないようにしてあるから、構造的に劣化することはないという方法があると書いてありましたが、表面は燃えるのでしょうか?
いずれにしても、「江戸の大火」じゃあるまいし、二度と浪江町が火に包まれないように、隈さんに頑張ってもらいましょう。