2021年11月12日(金)
瀬戸内寂聴さんの死
瀬戸内寂聴さんが亡くなられました。
朝日君も夕刊トップで、スポーツ紙なみの大きな見出しで報じました。 テレビは昼「臨時ニュース」が出ました。
あの方の人生凄かったんでしょ。
テレビでは黒柳徹子さんが、朝日君は林真理子さんが、「追悼」の文を寄せられて、大騒ぎです。
もうここでは(読んでいないから)書きませんが、男女の関係も凄かったんでしょ?
少し前の、インタビューされているところをTVで映していましたが、質問のアナウンサーに向かって、「貴方は奥さん以外の女性で、素敵だなと好意を感じるような女はいないの?!」「・・・?イエ、います・・・」
「そうでしょう。みんな人間はそうなのよ。そこに恋が生まれるの自然なことなのよ!」
つくづく私は野暮だなあと思って聞いていましたが、「好きだ」と思ったり、性を感じても、感情のままに振舞わない。犬との違いは、知性でコントロールするから人間なんだと思っていましたよ。ダメですねえ・・・
そもそも不倫で社会から袋叩きに合う芸能人や政治家は沢山いるじゃあないですか。
いや、普通の人間が目を覆うような「普通でない男女関係」をして、しかも出家までして反省し過去を償うのかと思ったら、ひとに説教までして、煽る。凄いですねえ。
やっぱり私は「きらい」です。
「コルビュジエぎらい」(拙著)でこう書いています。「コルビュジエの傲慢な姿勢とクソ度胸、それこそ恬として(てんとして)恥じない傲慢な態度・・・」それがコルビュジエをコルビュジエたらしめている。
そっくりですねえ。瀬戸内さんの説教で、どう聞いても「正当化」できるものは無いと思います。ウソだと思ったら、寂聴さんが説くままにやってごらんなさいよ。政治家も芸能人も明日から職を失います。普通のひとは家族を失います。
マスコミも社会も「脱線」「脱輪」に飢えているんですねえ。いえいえ、この方の文学は高邁ですから・・・