2022年03月19日(土)
建築家風刺画展・ケンチクをわらう
「コロナ対策・ウィルス企画」の「建築家風刺画展」を開催いたします。 昨日18日からオープンしましたが、休日は休みなので、23日からになります。
「コルビュジエぎらい」の挿絵を描いてくれた岩辺薫さんの絵が面白いので「風刺画展」をやろうとけしかけて、準備を始めたのですが、彼は科学技術の高校の建築の教師をしていて、真っすぐに建築に取り組んでいる教師。だから建築界の裏も知らなければ、陰も知らない。至極ストレートに建築を見ている真面目な先生。
私がネタを提供してそれを絵にしてもらうのですが、「コルビュジエぎらい」の時のようには行かなくなった。しばしば筆が止まるのです。どうも私が送る毒のあるネタに耐えられないようなのです。
内藤廣さんとザッハの後ろから、安田講堂に隠れて○○〇氏がピストルで撃とうと狙っている図を要求したら、「怖い」と云って描いてくれない。パリで風刺画家が殺されたのを思い出したようです。(○○○氏が誰だか、会場で分かります)
「こりゃあダメだ」と展覧会は断念し会場をキャンセルしましたが、コロナ第6波が来て、再び日常が狂うので、これまで描いてくれた10枚くらいを見ていたら、捨てるのも惜しいと思うようになりました。 それに騙し騙しワンカットずつ描いてもらった内藤廣とザッハと安田講堂と○○○氏の画も捨てがたく、院生の伊波航さんにこの図を並べて画にしてくれない?と頼み、ついでに、画像をいろいろ組み合わせて風刺画を作ろうと思い立ち、彼に依頼することにして、やっぱりやることにしました。
私はコンピューターが出来ないので、たとえば5人で話合っている写真で1人をクリックしてスクロールすれば、一人だけ切り離すことができると思っているので、いろいろ頼んだら、けっこう大変だったようです。
ところが肝心なのは内容。
「か・かた・かたち・かいたい」なんて最高の洒落と思っていましたが若い人はメタボりすら知らないので、愕然(伊波さんは勿論知っていました)
「Less is less」 「More is more」 と言っても「レス イズ モア」を知らなきゃどうしようもないということに気が付きました。
従って建築の知識が浅い人は、見に来ても時間がもったいない。
ただ会場の「新橋駅前ビル1号館」は「大隈講堂」の設計にもかかわった庁舎建築の第一人者佐藤武夫の設計で、戦後初めての事務所建築です。そこの8階の一室です。初期の事務所建築をみる価値はあると思います。JR新橋駅機関車広場の反対側。目の前のガラスブロックの大きなビルの8階です。(尚、「ケンチクをわらう」と題を付けたのはギャラリ―の主催者で、あくまでも「風刺画展」)
まあ冗談半分で見に来てくだされば大変嬉しいです。
4月16日まで。 平日10:00~18:00 日曜,祝日は休館 (土曜はビルは休館ですが観れます。 12:00~18:00)
会場:新橋駅前ビル1号館8階 (お問い合わせ・03/3572/2231 エフケイ株式会社)