2022年04月23日(土)
留学しないの?
近年若い人の「留学指向(志向?)」がめっきり減ったとか。
アメリカに留学している国別にみると、日本は十何位とか。それがかつては1位だった時があったそうです。
1位だったのは私の若い頃では・・・?
私は、行きたかった。 いろいろ努力をした時期がありましたが、頭と金がなかった。
建築に関してですが、私が付き合っている周囲の友人、知人、先輩は、極端に言えば、留学した人の方が多いのでは?
ところが、建築に関してですが、私の少し後になると、外国に行こうとしなくなりました。
それは日本の建築が急に「面白くなった」からではないでしょうか?
1960年「世界デザイン会議」をきっかけに生まれた「メタボリズム」とその実作。そして「ポストモダニズム」の建築をアメリカと競って実践したこと。
そしてなにより「GA」、あっという間に世界を席巻した。二川幸夫さんのおかげですよ。
これだけ揃えば、「日本の建築は凄い!」と世界中から注目される。そうすると、若い人は、なにもアメリカやイギリスに行って勉強しなくても「日本で良いや・・」となって、留学熱が急にさめたのではないかと思います。
しかし、それで良いのか?
留学熱が冷めた頃から、世界は急に曲がりはじめていませんか?
地球規模の気候変動。国や地域の取り組みから、地球規模や人類の問題になってきました。地球温暖化対策、温室効果ガス、低炭素社会・・・ 私がもっとも嫌いな苦手とする世界です。こんな問題と取り組むなら建築家を志さなかったかもしれない。丹下さんだってご自宅は木製シングルガラスだらけだから、寝るときはアイマスクをしていたそうですよ。それでも「珠玉の作品」ともてはやされた。
北山恒さんなんて、私のことを「敷地の中の造形遊び」と言いたいのでしょう。
結構だ! 「最後の造形遊び人」と言われよう!
しかし、私は放っておいていいけど、若いこれからの人は外国行って勉強しなくていいんですか? インドや中国にあっという間に抜かれますよ。たぶんインドや中国は留学トップクラス。 ところで何処行きゃ良いのかね・・・?