2022年05月16日(月)
オンラインの映像の背景は?
コロナ禍で急に増えたのが「オンライン」というコミュニケーションの形式です。
それで気になるのが、背景に映るモノ、光景です。
テレビのゲストが自宅からか、本がぎっしり詰まっている書架の前で出演するとき、私は思わず書架にどんな本があるか見てしまいます。
カーテンが見える時はそのガラを、置物が写っているときは、どんなものか?その趣味を・・・ けっこう興味があります。本人もぜったい無神経ではなく、バックを何にしようか考えているはずです。というより、考えるべきです。
私はオンラインで講演会やシンポジュウムの講師になった経験はありませんが、参加者側・聴衆側にいても、もしかしたら映るかもしれないという時は、背景を無地にしておきます。
で、昨日、「沖縄復帰50周年記念」の式典の模様をテレビで見ましたが、天皇陛下は沖縄まで行かれずに、オンラインで、東京から映像で「おことば」を述べられました。
私はとても良いことだと思いました。現地に行かれなかったのはコロナか何か知りませんが、これからも、できるだけオンラインにすべきだと思います。
そして映像も、ステージ中央に、幅が10メートルもあるでしょうか?巨大なスクリーンに映されて、良かったと思います。
ただ、天皇陛下が座っていらっしゃる背景、これが気になったのは私だけでしょうか?
勿論この設定は宮内庁がしたことでしょう。場所は皇居・御所「大広間」だそうです。
映像を見ると、背景は、少し壁であとは障子でした。 障子は組子(桟)が間隔10センチ位の水平、縦に1本という吉村順三風のモダンなデザイン。
私は「日本建築史」をサボったから、恥ずかしながら、正式な障子の組子を知りません。正式な座敷の正式な障子の形式を知りません。どういうのが「真」でどういうのが「行」かまったく分かりません。
しかし、正式な座り方としては、天皇陛下は床の間を背にお座りになった方が良いのではないでしょうか? 床の間は無いとしても、障子が背景とは・・ イヤイヤ 居宅からというお寛ぎになっているところという感じで良いのではないか・・・? と宮内庁は言うかもしれませんが、式場(会場?)のステージは仰々しいのです。首相や知事たち、来賓や出席者たちのステージは、いやに格式ばって、雰囲気は格調高く「緊張」です。そこにちょっと合わなかったのではないか? と思ったのです。
格式ばったステージの中央に映される映像の背景は無地の方が良かった。