2022年06月12日(日)
石原慎太郎だと何故スルーしたのか?
国葬かと思いました。石原慎太郎さんの「お別れの会?」
元総理が代表(主催?喪主?)で、総理大臣が弔辞を述べる。祭壇を見ると、花の真ん中に「天皇陛下」の字が読める。お花を贈られたのかな? まさに国葬ですよ。
石原慎太郎さんと私は、三つか四つ違いだから、同じ時代を生きたことになりますか、彼が真っ白いスーツに真っ赤な花を胸に、颯爽と政界にデビューした時、私の選挙区でしたから、多感な青年が憧れないはずはない。いろいろ研究しましたよ。
全国区でトップ当選でした。
それからずっと新聞テレビで活躍されるのを見ていましたが、いろいろ問題を起こしました。
環境大臣のとき、何か被害者団体の陳情団が待っているのに「昼休みだから」とテニスをして待たせていた。問題になりましたが、質問する記者を反対に恫喝するように叱ってスルー。
そもそも都知事の時も定例の記者会見で、記者はみんな怖いから下を向いて記録するふりをして、目を合わそうとしない。あのシーンは印象的でしたね。
海部さんに総裁の選挙で負けた時「海部のような男に負けたとは、悔しい」と言ったとか・・・
挙げればキリがありませんが、究極は小池都知事のことを「○○○の○○○」と言ったこと。(私も一応伏せておきましょう)
イヤ、実は「お別れの会」のテレビの報道を見ていたら、解説者たちがみな石原さんを褒めちぎって、「小池さんのことを、ここでは言えることではありませんが・・・」とその言葉を避けて解説し、歯に衣着せぬ男らしい方でしたね、と褒めて業績をたたえる。
私は若い頃の小説は好きでしたが、政治家としては、「排ガス規制」以外、あまり認めるものは無い。
世間では、問題行動や問題発言は消して、持ち上げています。寂聴さんの時みたいです。
日本は死んだ人を悪く言わない、という文化がありますが、私はその文化は良いと思いますが、疑問に思うのは何故数々の問題を石原慎太郎はスルーしてきたのか不思議でなりません。
「今になって考えれば間違っていなかった」というなら良いのです。
そうではなくて、今でも社会が口に出して言えないことを言ったのに、何故スルーしてきたのか?
森さんが「女が入ると会議が長くなる」と云ったことで、世間から追い出された。みんな内容をくり返し言いました。石原さんの○○○の方は解説者も口に出せない。よほど女性に対する侮蔑です、それなのに何故一発アウトで世間から追い出されなかったのか?
不思議な社会だと思いませんか?