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2022年11月04日(金)

ルイス・カーンの現在性

 昨日、東京工業大学のTIT建築設計教育研究会というところが主催するオンライン(ズーム?)の講演会を聴講しました。

 東工大には卒業生と「教室(教員)」が一体となって、学生(後輩)を応援するという強固な「同窓会」があるようで、設計課題とその評価や成果が送られてきますが、そこが主催して研究会(講演会)が開かれました。

 昨日のテーマは「ルイス・カーンの現在性」

 すでにこのシリーズは4回目のようで、東工大でカーンと言えば工藤國雄さん。私の若い頃からのカーンを語るスターでしたが、それはもう終っていて、昨日は西沢立衛さんと塚本由晴さんでした。

 何故今カーンなのかな?と思いましたが、最近の私の回顧グセが頭をもたげて、カーンが全盛だった頃、フィラデルフィアの住宅や、ソーク・インスティテュート、キンベル美術館、そういえばバングラディッシュ以外ほとんど行ったな・・わけも分からず・・・いろいろ思い出されて 理解できるか心配でしたが、聴いてみることにしました。

 はじめに西沢さん。

 西沢さんは迫力があって、面白いです。

 「沈黙と光」だって。カーンを語るキーワードがいきなり出たな!

 「沈黙」ったって、建築は喋るはずないだろ! 建築が喋ったらお化け屋敷だよ!

と思っていたら、次の話を聞きそこなった。

「光は窓から入る」 当たり前でしょう! 壁から入ったら・・・と思いながら「キンベル美術館」の優しい光は、そう言えば窓は無かったな・・・あの柔らかい光はどう説明するかな・・・ 話はとっくに先に進んで聞き損ないました。

 西沢さんは設計もうまいけど話も上手い。カーンの英文を出しながら自分の訳を流暢に説明する。あっという間の1時間でしたが、今、何も憶えていないことに気が付きました。

 塚本さんは本物の東工大の教授だから、話が少し硬いけど、内容は深いらしい。早稲田の頭の限界か、後期高齢者の限界か、それでもなお必死に聴きました。

 たしか見に行った「フィッシャー邸」だと思いますが、窓の映像を映して、

「この大きいガラスのところは景色を見る窓、これは風を入れる窓、これは出入りできる窓・・・それが一つになってこの壁の面に付いている・・・」

「アレ!? チキンハウス(拙宅)もそうなんだけど・・・ 藤森照信さんがさすが見抜いてくれたんだけど・・・風の入るうちの窓をパタパタ窓って言うんだけど、知らない?」

 と余計なことを考えている間に、話は「behavior(ビヘイビア)」の話になっていて、窓に腰かけたお嬢さんがギターを弾いています。

 塚本先生は建築と「ビヘイビア」の関連?にご興味があるようです。わざわざ「ビヘイビア」とおっしゃいますが、昔の「行動計画」とか「使用目的」っていうのとは、どう違うのかなあ?と余計なことを考える。

「こういうこと(ビヘイビア・振舞い・使い方)をすることで、窓の性格が変わる(?)」という説明??

 「当たり前でしょう!・・だから何だとおっしゃるのかなあ? とまた余計なこと考える。

それより「 お嬢さん! そんな窓に腰かけて弾いちゃあ駄目ですよ!窓は椅子じゃあないんだから! あ、そういうことが言いたいの」

と見ていたら、話の核心を聞き損ないました。

ボードでは 自分のやっていることを真ん中に書いて、その左にカーン、右にハイデッガー・・・

 御免! やっぱりついて行けません!


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