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2022年11月22日(火)

北山恒さんの「タイポロジーハウス」

 住宅特集の12月号が出ました。

 北山恒さんの京都の「タイポロジーハウス」が出ています。

 私はいまだにこの名前になじめません。私は「恒庵」で良いじゃあないかと思っています。何がタイポロジーか分からないのです。あえて言うなら、敷地の位置と形状? それともゾーニング? 私はそれより、この状況をそう言っておきながらそれを逆手にとって北山の世界を作っていることに感心するのです。その次の頁に「『意思決定が外在化される』ことについて」ですって。お読みになることを薦めます。

 私なんかはなんとかして、私の内なるものを引き出して、異物であろうとする根性、軽蔑されるはずです。

 それはともかく、特集が「住宅遺産の継承」で、表紙が谷口吉生氏の「雪谷の家」です。

これは一目見て分かりました。「GAハウス」の創刊号の表紙(あるいはトップの作品)です。何十年前になりましょうか? 

 引っ張り出してみようと思ったら、5年くらい前にもう建築人生終ったな、と終活であげちゃったことを思い出しました。そこで懸命に思い出箱をひっくり返してみると、その頃磯崎さんや原さんに夢中でしたが、こういうのも「建築」だと、一筋増えたことを思い出しました。というより、二川幸夫が凄かったのだと思います。もしこの住宅を二川さんが撮っていなかったら、「雪谷の家」はあっても、一筋増えなかったと思います。それほど二川さんの「雪谷の家」は写真が凄かった。と考えてみると、「GA」の時代が、確実に良き建築の時代をつくったと、今思います。


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