2023年01月06日(金)
浅田彰氏の 磯崎新氏追悼文
5日「朝日君・文化欄」浅田彰氏の「磯崎新さんを悼む」お読みになりましたか? 良い追悼文でしたね。もう浅田さんの友達になるような建築家、いないのでは?
実はだいぶん前になりますが、「ザルツブルグ音楽祭」に行ったんです。
近くにホテルをとって、外を見ていると、劇場へ向かってぞろぞろ歩く人が増えて来たので、ホテルを出ました。するとその人ごみに二人の日本人が見えました。離れていたので会釈はしませんでしたが、一人は磯崎さん、もう一人の小柄な方が浅田さんでした。
磯崎さんは膝の下まである黒のロングコート、それに同じように長い白いマフラー。ミヤケでしょう。サマになっていました。その横に小柄な浅田さん。考えてみると凄いツーショット。
その夜の演目が激しかった。現地のひとらしい紳士、怒って席を立ちましたね。
お二人はこの演目を知ってこの日来ていたに違いない。
サマになっているといえば、こんな話があります。
どこだったかヨーロッパの空港のロビーで、トランジットで待っている日本の紳士がいたそうです。あんなにソフィストケイトでサマになっている日本の紳士は見たことない、と加賀まりこさんがTVで言っていました。丹下健三だったそうです。
磯崎さんは丹下のあの「広島」を見て、「丹下に建築を学ぼう」と決心したそうです。
ちなみに伊東さんは丹下の「代々木」を見て「建築家になろう」と決心したとか・・・
今のひと何を見て建築家になろうとするの? 「新国立」?・・・止めなさい!