2023年01月29日(日)
「差別」を差別する世の中
一昨晩のBS反町さんの番組を一部ですが聴いていて、哀しくなりました。
コロナを2類から5類にするのは、明らかに、感染しても死ぬのは老人だから、そのために様々な都合を、もうそれに合わすわけにはいかない、ということ。
老人は、死ぬのも、直接コロナで死ぬより、持病の悪化が原因というのが多いはず。だからもう老人は切り捨てる、と言うのが本音のはず。たしかに若い人はインフルエンザ並みです。
しかし、それをハッキリ言ったら、おしまいです。政治家は「失言」では済まないはず。
しかし一昨晩の番組で、そう発言をした女性がいましたね。政治家でもなく、公職についていないから、平気でおっしゃいましたね。この方、元官僚、今医者。
最後には「(老人が死ぬのをガタガタ言うな)人はいずれみんな死ぬんだから」とのたもうた。反町さん、何とも言わなかった。
みんなそれは分かっていますが、それを言わずに、出来るだけのことをするのが、人間ではないのか? することをしないで、人の死を平然と語れるのは人間ではない。
まずすることは、罹ったら受け入れ設備を整えておくこと、体制を整えておくこと。これが政治家のすること。出来るはず。口だけじゃなく、実際に、救急車を呼んだら、すぐ来て、すぐ医療施設に運んで、すぐ診る体制を整えておくこと。それが先進国のすることではないのか?
私が哀しいと思ったのは、老人が捨てられたからではない。高齢者が差別されたからではない。
私が哀しむのは「女性差別だ!」と大騒ぎするひとが、こんなにはっきり、老人が差別されているのに、一言も異議申し立てしないことです。「差別」を差別しても平気な世の中になったんですか?
あの昨晩の女性の「老人差別」に反町さんをはじめ、SNSでは一言も出なかったんですか? そういう社会になったことが哀しいのです。