2023年02月13日(月)
トルコ・シリアの地震と日本の地震
トルコ・シリアの地震災害、心からお見舞い申し上げます。
命を落とされている方々は、ほとんどが建築の下敷きのようです。もし建築が壊れなかったら、死ななかったかもしれないと思うと、建築家として、いたたまれません。
以前も書きましたが、日本の都市は大丈夫なのか? 震度7や8に耐えられるのか?
関西・淡路大震災の時、はじめてテレビで見たシーンは、町の方々から炎と煙が上がっている映像でした。
あまり強い風は吹いていなかったようで(印象です)、炎と煙が立ち上る異様な光景でした。
そう、トルコでは報道によると、石?レンガ?RC?の壁が崩れたようですが、火災の報道は見ません。日本は火災が起きます。
だから、都市を木で作るのは、お願いだから、止めてくれませんが?
この2,3年、「基準法」や「施行令」を見ていませんが、垂木や装飾品は木でつくっても良いのですか? 新国立の垂木も木でしょ? 青山かどっかの木の棒が滅茶苦茶に付いている文化祭のキャンプファイヤをやりそうな喫茶店? あの木は、1時間以上の耐火性能がありますか?
最近昼のワイドショーで、ちょうど火災の真っ最中の家を生中継していることがあります。一件の住宅を10数台の消防車が来て、1時間では消せません。「ナニやってんだ!」と思いますが、よく見ると遊んでいる消防士はいないので、要するに家一軒でも消防車10台では30分では消せないと言うことです。
それが都市のあっちでもこっちでも燃え始めたら、どうなるのか?
お願いだから、都市を木でつくるのは止めてくれませんか?
樹木を適当に伐採しなければならないのは分かりますが、その話は次回。