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2023年02月16日(木)

ANAが70周年だそうで・・・

ANAが70周年だそうで、テレビや回転ずしと同じ頃なんですね。

 友人が全日空の社長(会長?)の孫で、半額の割引券(株券の配当)をいくらでもくれました。

 当時はYS11とか言って、プロペラ機でした。

 竹中に入って2年目、1年目は全員「見習い期間(研修期間のこと)」大阪本社で仕込まれました。2年目、東京に戻りましたが、どういうわけか、2年目の正月から、「大阪が忙しいから吉田を寄こせ」と、国立劇場の岩本博行部長から指名されて、大阪の設計部で働かされました。

 入社式の時に辞めようと決心したので、次の年の大学院の受験を予定していました。

 まさか大阪に呼ばれて働かされるとは思っていなかったので、計画が大狂い。東京なら午後途中ちょっと抜け出せば、試験は何とかなると思っていましたが、大阪ではそうはいきません。新幹線も無い時だから。

 思い切って課長にウソをつきました。

「友人の結婚式で、1日休ませてください」

「1日だけなら良い。忙しいから2日はダメだ」

「ハイ!」 

 昔は有給休暇とかパワハラなんて言葉もありませんからね。

全日空なら朝の便で行って、最終便で帰ればなんとか1日で試験を受けて往復できます。

 面接試験で武基雄先生が「どうして会社辞めるの?」

「先生から学んだ建築と、どうも違うんです。小川正設計部長は、ここで学んでいた建築の姿勢がどうも違うと思うんです・・・」

 実は、武基雄先生と竹中の小川正設計部長とは同級生だということを知っていました。

 だから、私の回答に、武先生の顔が緩んだのを見て、帰りの便で夜景を見下ろしながら「受かったな」と思いました。

 云っておきますが、小川正さんは、すばらしい建築家です。竹中の設計部を一流の設計組織にしたのは、この方だと思っています。但し組織の方です。

 お宅に呼ばれて、本物のすき焼きをご馳走になったことと、「リンゴの歌」がお好きで、竹中の設計部のパーティーの終りはいつも「リンゴの歌」をみんなで歌わさされたこと・・・個人の思い出でスミマセン。


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